NIMDについて

組織、部門、職員・研究員紹介

高城 亮Ryo Takagi

国立水俣病総合研究センター 所長

所長ご挨拶

国立水俣病総合研究センターは、水俣病が我が国の公害の原点であることと、その複雑な歴史的背景と社会的重要性を考え合わせて、水俣病に関する研究の推進拠点として1978年 (昭和53年)10 月に「国立水俣病研究センター」の名称で設置されました。1986年(昭和61年)からはWHOの共同研究センターとなりUNEPと協力して水銀研究推進を進め、その後、1996年(平成8年) 7 月に水俣病発生地域としての特性を生かした研究機能の充実を図るために現在の「国立水俣病総合研究センター」に改組され、水俣病に関する総合的かつ国際的な調査・研究並びに情報の収集・発信とこれらに関連する研修などを実施しています。
来年は水俣病の公式確認から70年となります。水俣病や水銀問題に係わる社会・国際情勢の変化に対応し、当センターが果たす役割を全うするためにこれまで以上に研究・業務内容の充実を図ってまいります。
現在は中期計画2025に沿って研究・業務を行っており、研究の着実な進捗を図るとともに国際機関と連携した国際貢献を進め、併せて水俣市に立地する機関として積極的な地域貢献を行ってまいります。加えて展示内容をリニューアルした水俣病情報センターを中心に国内外への水俣病の正しい知識の普及啓発や情報発信の推進にも精力的に努めています。
国立水俣病総合研究センターが国際的な水銀研究の拠点としてその役割を遂行し、水俣病発生地域に設置されている責務を果たし、環境行政への更なる貢献を実現すべく、一層努力してまいります。