NIMDについて

組織、部門、職員・研究員紹介

藤村 成剛Masatake Fujimura

所属している研究グループ : 病態メカニズムグループ (グループリーダー)、国際貢献・情報グループ

専門分野: 神経毒性学, 神経薬理学
所属学会: 日本分子生物学会, 日本毒性学会

メチル水銀の主な標的器官は脳神経系であり、その不可逆的な神経機能障害は、未だ最も大きな問題の一つです。当研究室では、分子レベル(遺伝子, 蛋白質), 細胞レベル(培養細胞), 個体レベル(実験動物), そして人体レベル(病理組織) からの総合的アプローチにより、メチル水銀による神経機能障害の病因と特性を解明し、その研究成果を診断、予防および治療へ応用することを目指しています。 私たちの研究成果の一部は、毒性学専門誌であるNeurotoxicology (2009年1月号) およびToxicol. Appl. Pharmacol. (2011年1月号, 2015年2月号および2016年5月号) の表紙に採用されています。
また、当研究室では世界の水銀汚染懸念地域について毛髪水銀調査を行っており、2011年からは毛髪水銀標準サンプルであるCOPHES (Consortium to Perform Human Biomonitoring on a European Scale)の参照研究室に指定されています。
Esteban et al., Environ. Res. (IF2021: 8.431), 141, 24-30 (2015).

研究テーマ・担当業務

プロジェクト研究

基盤研究

業務

主な研究業績
外部資金による研究
主な履歴、学歴、学位、表彰等

長崎県佐世保市出身

  • 理学士 (鹿児島大学理学部)
  • 理学修士 (鹿児島大学理学研究科)
  • 主任研究員 (吉富製薬, 現在の田辺三菱製薬)
  • 薬学博士 (九州大学薬学府)
  • 主任研究員 (英国・YRING, 現在のPsyRING)
  • 生理室・室長 (国立水俣病総合研究センター)
  • 病理室・室長 (国立水俣病総合研究センター)
  • 毒性病態研究室・室長 (国立水俣病総合研究センター)
  • 研究総合調整官/ 基礎研究部・部長 (国立水俣病総合研究センター)
  • 主任研究企画官/ 研究総合調整官 / 基礎研究部・部長 (国立水俣病総合研究センター)
  • 2019-2021年科学研究費委員会専門委員 (2段階書面審査, 基盤研究B, 衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む)
  • 2019年-日本毒性学会、生体金属部会常任幹事
  • 2019年-日本毒性学会評議員
  • 2018年-国際水銀会議運営委員
  • 2018年-日本毒性学会、生体金属部会幹事
  • 2014年-Fundamental Toxicological Sciences編集委員
  • 2008-2009年客員教授 (仏国・ボルドー大学)
メディア報道
  1. Lessons from Minamata Disease. NHK World-Japan, Science view (2022). From the 1950s to the 1960s, Minamata Bay in Kumamoto Prefecture, located in the western part of Japan, was contaminated with organic mercury contained in wastewater from a factory, causing Minamata Disease. Now, the film MINAMATA starring Johnny Depp has once again brought this issue to global attention. In this episode of Science View, we will look back at what was going on inside the factory, based on an NHK program that contains testimonies of the employees of Chisso, the company responsible for Minamata Disease. Find out why the people working at the factory could not prevent the spread of the disease. Professor Yuki Morinaga of Meiji University, an expert in environmental studies, joins the program to look at the latest research on industrial pollution, share her discussions with her students on this topic, and to help us reexamine the lessons we should be applying to today's society.

    National Institute for Minamata Disease

  2. 神経細胞死 仕組み解明. 国水研 メチル水銀で過度に活性化. 熊本日日新聞 (2018). 水俣病の原因物質メチル水銀による大脳皮質の損傷について、国立水俣病総合研究センター (水俣市) の藤村成剛基礎研究部長らのグループは、メチル水銀接書で生じた酸化ストレスが、大脳皮質深部の神経細胞を過度に活性化させ、壊死させることを確認した。オランダの学術誌「ニューロトキシコロジー」(神経毒性学) 」に発表した。藤村部長によると、胎児や小児期にメチル水銀を摂取すると脳が広範囲に影響を受けるが、成人では大脳の表面を覆う大脳皮質の深部に神経細胞死が集中。抗酸化剤がメチル水銀の毒性を抑える効果があることは分かっているが、理由は明らかになっていなかったという。藤村部長らは、これまでの実験でメチル水銀摂取の大脳への影響は大脳皮質の深部のみに現れることを確認。今回、ヒト神経由来の培養細胞を使ってメチル水銀と細胞死との関係を調べた。その結果、培養細胞にメチル水銀を加えると、酸化ストレスが通常の2倍程度に増加。それに続いて細胞の活性化を示す値も通常の5倍程度にまで増え、その後通常レベルまで減少し、壊死する現象がみられた。藤村部長は「酸化ストレスが大脳皮質深部の神経細胞死を引き起こすメカニズムを解明できた」としている。
  3. 重い胎児性水俣病の原因を一部解明 近大. 朝日新聞デジタル (2016). 近畿大のグループは27日、胎児性水俣病の症状が大人よりも重くなる原因の一端を解明したと発表した。メチル水銀が脳のすき間(脳室)を満たす液体の流れを悪くし、脳を形作るのに必要な神経細胞の移動を妨げている可能性があるという。成果は神経毒性学の国際学術誌に掲載された。胎児性水俣病は、母親が食べた魚に含まれるメチル水銀が胎児の体内に入って生じる。成人より症状が重く、脳がうまく形成できていないことがわかっていたが、詳しい仕組みは不明だった。吉田繁・元近大教授(神経生理学)らは、薄く切ったマウスの脳を、細胞が生きた状態で観察できる装置を開発。人で中毒が起きる濃度のメチル水銀を加えると、脳室の表面の細胞に生えている毛の動きが弱まり、メチル水銀を取り除いても元に戻らなかった。脳室を満たす液体は、この毛の運動によって循環して神経細胞の働きを支え、胎児では脳の特定の位置に神経細胞を運ぶ役割もある。吉田さんは「毛の運動が抑えられることで、脳が未完成になって症状が強く出るのではないか」と話している。 国立水俣病総合研究センターの藤村成剛(まさたけ)・毒性病態研究室長は「神経細胞以外の細胞に注目したのは学問的に新しい。実際に体で起きているかはさらに追究する必要がある」と話している。
  4. 水俣病のナゾ 今なお 脳や胎盤 侵入後を解明へ. 日経新聞 (2016). 神経細胞では、神経の中心から伸びて他の神経細胞とつながる軸索という部分がまずメチル水銀の影響を受ける。軸索の中の神経線維を伸ばす遺伝子「Rac1」の働きが抑えられ、神経が成長できずに死んでしまうためだ。Rac1の働きを保つ物質が見つかり、水俣病の症状の改善に役立てる研究も始まった。水俣病の症状を保ったまま生き続けるラットを開発。このラットを使い「神経細胞が残っていれば軸索が回復できるかもしれない。その可能性を探りたい」と藤村成剛毒性病態研究室長は話す。
  5. 水俣病、初の治療薬誕生へ光 既存の緑内障薬に効果. 朝日新聞 (2015). 水俣病特有の手足のしびれなどの神経症状を、緑内障治療などに使われる薬の成分が緩和する可能性があることが、環境省国立水俣病総合研究センター(国水研、熊本県水俣市)の研究でわかった。水俣病初の治療薬誕生に向け、国は重点施策として取り組む方針。水俣病は、メチル水銀に汚染された魚介類を多く食べて起きる神経の中毒症。手足のしびれなどの感覚障害や運動失調など様々な症状がある。根本的な治療法や治療薬はなく、患者はこれまで症状を緩和するリハビリなどに頼ってきた。国水研によると、神経の細胞体の間を結んで神経信号を伝達するケーブル(軸索)が縮まることで、症状が起きる。メチル水銀が末梢(まっしょう)神経のケー ブルを伸ばすたんぱく質を抑制し、ケーブルが縮んで神経伝達がうまくいかなくなって機能が衰え、最終的に神経細胞が死んでしまうという。
  6. 水俣病総合研究センター:酵素阻害剤 感覚障害治療に期待. 毎日新聞 (2014).
    熊本県水俣市の環境省国立水俣病総合研究センター(国水研)は8日、くも膜下出血の薬として使われている酵素阻害剤が、水俣病にみられる手足のしびれなど感覚障害を改善することに期待が持てると発表した。水俣病の原因物質、メチル水銀が神経細胞に与える影響を、酵素阻害剤が抑制する可能性が高い。水俣病治療薬として4年計画で臨床試験をする方針だ。国水研毒性病態研究室の藤村成剛(まさたけ)室長(50)らが動物実験で確認した。藤村室長らは2009年、メチル水銀が神経細胞の突起部分「軸索」を収縮させるとの論文を発表した。軸索が伸びないと、神経細胞同士が結びつかず、細胞が死ぬことも示した。その後、メチル水銀を与えたラットに酵素阻害剤を投与した実験で、末梢(まっしょう)神経の軸索の収縮が抑制された。細胞の培養実験では脳の中枢神経でも同じ効果があった。酵素阻害剤は既にくも膜下出血後の脳血管の収縮を抑える薬として使われている。国水研は、この薬を水俣病にも適用できるよう、投与方法などを研究し、地元医師会などに協力を求めて臨床試験の体制を作る。同時に胎児性・小児性水俣病患者を主な対象に、神経疾患に対する最先端医療を取り入れ、治療効果を検証する臨床研究を進める予定。これらを合わせ、環境省は来年度予算概算要求に2300万円を盛り込んだ。藤村室長は「神経が細胞死していない状態ならば、酵素阻害剤とリハビリなどを組み合わせて神経機能障害の軽減や改善が期待できる」としている。水俣病は根本的な治療法が見つかっておらず、リハビリや温泉、鎮痛剤などの対症療法が取られている。
  7. 水俣病症状軽減に脳血管治療薬効果 国水研確認. 熊本日日新聞 (2014).
    国立水俣病総合研究センター(国水研、水俣市)は8日、水俣病特有の症状である感覚障害の軽減に、くも膜下出血の治療薬が効く可能性があると発表した。動物実験で効果を確認しており、2015年度から4年間で実験精度をさらに高め、患者への臨床試験につなげるとしている。水俣病症状の緩和はリハビリなど対症療法が中心で、急性期の解毒薬を除いて治療薬はなかった。環境省は来年度予算の概算要求に盛り込んだ「水俣病治療法の研究費」2300万円の一部を治療薬研究に充てる。今後、製薬会社や地元の医師との協力を図る考え。国水研毒性病態研究室の藤村成剛[まさたけ]室長(50)=神経薬理学=によると、水俣病の原因のメチル水銀は、神経細胞の一部である軸索を収縮。神経信号の伝達を妨げ、細胞死に至らせるため、手足のしびれや歩行困難といった水俣病の症状を生じさせるという。藤村室長は、くも膜下出血の脳血管治療薬「ロック阻害剤」が、軸索を収縮させる酵素(ロック)の発生を抑制する点に注目。実験でメチル水銀を与えたラッ トに阻害剤を注射し、末梢[まっしょう]神経の軸索収縮などを防ぐ効果を確認した。細胞実験レベルでは、脳の中枢神経にも同様の効果があった。藤村室長は 「人工幹細胞からつくるヒトの神経細胞での実験も視野に入れながら、実験の精度を高めたい」と話している。多くの水俣病患者の診察歴がある潤和会記念病院(宮崎市)の鶴田和仁院長は、「今回の実験は水俣病の治療につながる大事な試みだ。ただ、ラットとヒトではメチル水銀が神経に被害を及ぼす部位が異なる。治療薬がヒトに使えるかどうか慎重に確かめてほしい」と指摘している。
  8. 水俣病の症状軽減に有効か くも膜下出血の治療薬. 共同通信 (2014).
    熊本県水俣市の環境省国立水俣病総合研究センター(国水研)は8日、手足のしびれなど水俣病特有の症状軽減に、くも膜下出血の治療薬が効く可能性があると発表した。数年内の臨床試験を目指す方針で、水俣病初の治療薬として実用化も期待できるとしている。 水俣病には根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤の投与に限られてきた。そのため、環境省は研究費として、2015年度予算の概算要求に2300万円を計上しており、治療薬の開発を強化する。 この薬は「ROCK阻害剤」と呼ばれ、特定のタンパク質の働きを低下させる特徴がある。くも膜下出血の治療薬としてすでに実用化されている。
  9. 水俣病初の治療薬 臨床へ 環境省国水研 しびれ軽減に効果. 西日本新聞 (2014).
    環境省国立水俣病総合研究センター(国水研、熊本県水俣市)は、くも膜下出血の治療薬が、メチル水銀の影響を受けた水俣病特有の感覚障害(手足のしびれ)の軽減に効果があることを動物実験で確認した。水俣病の症状緩和はリハビリが中心で、根本的な治療法はなかった。今後、患者で臨床試験を行い、安全性などが確認できれば、症状改善への応用が期待できるとしている。この薬は、くも膜下出血の脳血管治療薬として既に実用化され、緑内障の治療薬として治験中の「酵素阻害剤」。国水研毒性病態研究室の藤村成剛室長(神経薬理学)が効果を確認した。環境省は来年度予算の概算要求に「治療法の研究」として2300万円を盛り込んでおり、薬の臨床試験にも充てる方針。藤村室長によると、人が身体を動かす場合、神経細胞の一部(神経線維)が伸びることで筋肉に信号を伝えるが、メチル水銀は神経線維を伸ばす働きがあるタンパク質を抑制するため、神経線維が収縮する。メチル水銀の影響が深刻化すれば、神経細胞自体がダメージを受け、感覚障害や歩行困難といった水俣病特有の症状が出るという。藤村室長は、酵素阻害剤が神経線維を収縮させる別のタンパク質の働きを抑制することに着目。メチル水銀を与えたラットに投与したところ、水銀の毒性で損傷を受ける末梢(まっしょう)神経の神経線維が、ほとんどダメージを受けなかった。ラットの培養細胞では、脳の中枢神経にも有効だった。このため、比較的軽症の水俣病患者のほか、水俣病被害者救済法に基づく救済対象者で、手足のしびれなどの感覚障害がある人に有効とみられるという。藤村室長は「薬とリハビリを組み合わせることで症状改善の効果が高まることが期待される。水銀汚染が深刻な新興国の被害者にも役立てるだろう」と話している。今後、臨床試験への協力者を募る方針。多くの水俣病患者の診察経験がある潤和会記念病院(宮崎市)の鶴田和仁院長(神経内科)は「研究は評価できる。末梢神経だけではなく、中枢神経での改善効果についての実験を重ねる必要がある」と話している。
  10. ギアナへ研究者派遣 国水研 中南米の仏領. 西日本新聞 (2009).
  11. 南米・仏領ギアナで水銀汚染 国水研が毛髪分析. 熊本日日新聞 (2009).
  12. メチル水銀 大脳皮質の細胞死 国水研の藤村室長がメカニズムを解明. 将来の治療薬開発に期待. 毎日新聞 (2008).
    水俣病の原因物質、メチル水銀によって大脳皮質の神経細胞が死に至るメカニズムの一端が、国立水俣病総合研究センター(国水研、水俣市) の藤村成 剛・病理室長(44)によるラットを使った研究で明らかになった。細胞死を防ぐ実験も含まれており、メチル水銀汚染に備えた将来の治療薬開発のヒントになりそう。ただ、公式確認から半世紀以上が過ぎた水俣病患者に対する治療への応用は現時点では難しそうだ。大脳皮質は大脳の表面に広がる神経細胞の層で、知覚や運動などをつかさどる。神経細胞は中心の細胞体を取り巻く「樹状(じゅじょう) 突起」と、細胞体からひも状に延びる「軸索(じくさく)」から成る。藤村さんは、ラットの胎児から取り出した神経細胞にメチル水銀溶液を加え、1~7日後の変化を観察した。その結果、細胞全体が死ぬ前に軸索が徐々に消滅していくことが確認された。軸索を消滅させる原因を特定し、この働きをブロックする試薬を与えると消滅を防げることも分かった。ただ一定のメチル水銀濃度を超えると消滅は妨げられず、いったん消滅したものを再生させることもできなかった。メチル水銀が脳に与える影響について、末しょう神経や小脳の細胞死については複数の論文が発表されているが、大脳皮質の研究は進んでいなかった。藤村さんは「神経細胞の変動を目で見える形で示すことに苦労した。細胞の実験段階の話だが、明らかになったメカニズムが臨床への応用につながってほしい」と話している。研究内容は熊本市で17日から2日間の日程で始まった日本薬学会環境・衛生部会主催のフォーラムで発表された。米国の医学雑誌「ニューロトキシコロジー(神経毒性学)」に掲載される。
  13. 住民の毛髪水銀量 日本人の3~7倍 南米の仏領ギアナ. 水俣病総合研究センターが世界の水銀汚染地調査. 読売新聞 (2008).
    国立水俣病総合研究センター(水俣市)は、世界8か国の水銀汚染地などの住民への影響調査をまとめた。毛 髪の水銀量は、金の採掘が盛んな南米・フランス領ギアナの男性から日本人の平均の約3倍、女性から約7倍の濃度を検出する一方で、同様に金採掘を行っている他の地域での濃度は低かった。ギアナでは魚を食べるが、他地域ではあまり食べないことから「魚食の習慣の有無が関係しているのでは」と分析している。同センターはこれまで、世界各地の水銀汚染地で河川や土壌などの水銀濃度を調査してきた。水銀は金鉱山で精錬用に使われ、河川などの汚染が問題になっているが、健康被害の全容は判明していない。このため、地球規模での被害状況を把握しようと2003年に調査を始めた。各国の研究者や環境団体などに、被害が懸念される地域の住民の毛髪を送るよう協力を依頼。金を採掘する地 域を抱えるギアナ、コロンビア、インドネシア、ベネズエラや、工場からの水銀汚染が懸念されるカザフスタン、魚食が盛んな中国、韓国、ベナンから計約 2100人の毛髪が集まった。ギアナでは、計269人の水銀濃度を調査。男性の平均は7.8 ppm、女性は9.5 ppmで、日本人(男 性2.7 ppm、女性1.5 ppm)より大幅に高かった。しかし、水銀中毒の発症可能性があるとされる世界保健機関(WHO)の基準値50 ppmに達した 人はおらず、明らかな健康被害も確認されていないという。ギアナでは魚を食べる習慣があり、メチル水銀の割合も高かったことから、魚食による水銀摂取の可能性があるとみている。その他の地域は男女とも、0.4~2.6 ppmだった。同センターの藤村成剛・病理室長は「金採掘や工場排出などによる水銀汚染は世界各地で問題になっており、住民への汚染が危惧(きぐ)されている。汚染が疑われる地域の住民の水銀量を測定し、注意喚起に貢献したい」と話している。