NIMDについて

組織、部門、職員・研究員紹介

原口 浩一Koichi Haraguchi

所属している研究グループ : 国際貢献・情報グループ

水銀による環境汚染防止対策を進めるには人体や環境中の水銀量の正確な情報が不可欠です。これは水俣条約のうち「汚染状況の把握(8条、9条、12条)」、「水銀対策の計画立案(20条)」及び「対策の有効性(人への水銀リスク低減)の評価(22条)」にも重要なことです。当研究室では、信頼性の高いモニタリングによって、水銀の人の健康リスク評価に寄与するよう、現行よりも簡易化された水銀分析技術の開発目指しています。さらに人体や環境中の水銀量を正確にモニタリングするために不可欠な水銀の標準物質を開発研究に取り組んでいます。

標準物質サイト

私たちの研究成果の一部は、分析化学専門誌である、Analytical Sciences (2020年5月号)に掲載され、掲載論文はHot Article Award を受賞しました。

https://doi.org/10.2116/analsci.19SBP07

試験/校正結果の信頼性を判断するための世界基準としてISO/IEC 17025があります。当センターは日本適合性認定協会(JAB)から人の健康に関する曝露評価指標である毛髪、尿、及び血液に関する水銀分析の試験所認定を受けております。
これまで以上に国内外の人の健康に関する水銀モニタリングの分析精度向上に寄与していきたいと考えます

認定範囲は下記URLをご参照ください。

https://www.jab.or.jp/system/service/testinglaboratories/accreditation/detail/636/

研究テーマ・担当業務

プロジェクト研究

水銀分析技術の簡易・効率化と標準物質の開発(代表)

業務

水俣湾水質モニタリング及び水俣地域における各種活動支援(共同)

主な研究業績
外部資金による研究
主な履歴、学歴、学位、表彰等

学歴

  • 東北大学大学院農学研究科 (博士・農)
  • 東北大学大学院農学研究科(修士・農)
  • 鹿児島大学理学部(学士・理)

職歴

  • 熊本県立大学環境共生学部助手
  • 広島大学大学院生物圏科学研究科博士研究員
  • 三重県産業支援センター科学技術振興機構地域結集型共同研究事業雇用研究員
  • 東北大学農学研究科技術補佐員

メディア報道

新聞記事
水銀曝露調査用の標準物質を開発(日刊工業新聞2017年9月6日掲載)