NIMDの活動

地域福祉支援

地域の福祉支援の一環として、水俣市とその周辺地域の高齢者を対象に、平成18年から平成24年まで介護予防事業を実施してきました。平成25年度以降は、この介護予防事業が「まちづくり、仲間づくり」の場として地域社会へ根付くことを目指しています。

社会福祉協議会との連携

水俣市社会福祉協議会が実施している「地域リビング」の支援として手工芸教室、出水市社会福祉協議会が実施している「ふれあいいきいきサロン」の支援として手工芸教室及び楽しい健康体操教室、津奈木町社会福祉協議会が実施している「いってみゅう会」の支援として手工芸教室を開催しています。

地域福祉支援パンフレット(PDF)

地域福祉支援開催日程

水俣市
手工芸教室
開催予定日 時 間 開催地区
2024/12/17(火) 13:30 ふれあいセンター
2025/1/7(火) 10:00 湯ノ児
1/14(火) 10:00 坂口集会所
1/15(水) 10:00 石坂川
1/28(火) 13:30 22区
1/29(水) 10:00 陳ノ町

※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。

津奈木町
手工芸教室
開催予定日 時 間 開催地区
1/24(金) 14:00
1/27(月) 14:00 染竹

※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。

出水市
手工芸教室
開催予定日 時 間 開催地区
楽しい健康教室
開催予定日 時 間 開催地区
2024/12/19(木) 10:00 上水流
2025/1/14(火) 13:30 上の原

※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。

手工芸教室(ものづくりで楽しく脳トレ)

軽度認知障害(MCI:Mile Cognitive Impairment)とは健常者と認知症の中間の状態のことで、日常生活に支障はないものの、放っておくと数年で認知症に進行してしまいます。MCIの段階で適切な予防や治療を行うことで認知機能の低下を遅らせたり、正常な状態に回復させたりすることができます。

認知機能に重要な役割を果たしている前頭前野が活性化します。

国立水俣病総合研究センターでは、NIRS※を用いて、ものづくり中の脳の血流変化を測定し検証を行いました。その結果、ものづくりを行うことで認知機能に重要な役割を果たしている前頭前野が活性化し、脳のトレーニングになることが分かりました。

ものづくりをしている時の脳の反応
前頭前野の血流が増加し活性化赤・黄・橙色
ものづくりをしていない時の脳の反応
前頭前野の血流は変化なし安静状態緑・黄緑色

※ NIRS(近赤外線を用いて脳活動を評価する方法)
による検証結果 国水研調べ

そこで、「ものづくりで楽しく脳トレ」として手工芸教室を開催し、水俣病被害地域の高齢者の福祉支援として介護予防業務を行っています。多くの方々と一緒に指先を使った楽しいものづくりをすることで認知症予防に役立ちます。

  • 手工芸の様子

  • 手工芸の様子

  • 作品例

楽しい健康体操教室
  • 出水市では、体力・認知機能の維持を目的に楽しい健康体操教室を行っています。ボールや輪など道具を使った体操を行います。体力維持のほか、認知機能維持にも役立つ内容になっています。

  • 健康体操教室
アンケート

参加された皆様に、今後もより良い地域リビング活動を提供していくためアンケートに協力いただいています。昨年度のアンケート結果を掲載していますのでご覧ください。

  • 水俣市
    参加地区 23ヶ所(59回)
    参加人数 631人
    平均年齢 79.6歳
    性別 男性 109人(18%)
    女性 485人(82%)
    初参加 67人 R5年度から参加
    水俣市満足度アンケート 満足85% やや満足8% 普通7%
  • 出水市
    参加地区 8ヶ所(10回)
    参加人数 136人
    平均年齢 78.6歳
    性別 男性 33人(24%)
    女性 103人(76%)
    初参加 14人 R5年度から参加
    出水市満足度アンケート 満足92% やや満足3% 普通5%
  • 津奈木町
    参加地区 16ヶ所(34回)
    参加人数 208人
    平均年齢 78.5歳
    性別 男性 41人(20%)
    女性 167人(80%)
    初参加 90人 R5年度から参加
    津奈木町満足度アンケート 満足92% やや満足5% 普通3%

興味を持たれた方、団体での参加を希望される場合は、下記お問合せ先にお気軽にご連絡ください。

臨床部 総合臨床室 
担当:田畑・山下・窪田

TEL:0966-63-3111

みなまた健康寿命延伸プロジェクト

国立水俣病総合研究センターでは、水俣市社会福祉協議会と協力して「みなまた健康寿命延伸プロジェクト」を企画しました!

健康寿命※1を延ばすことで、自分らしい生活を長く送ることができます。さらに、介護者の負担軽減、医療費の削減が期待できます。

65歳からフレイルの状態が続くと、7年後には10人中4人が亡くなるという報告があります。フレイルは予防することも回復することも可能です。高齢者の方が5年後、10年後も「やりたいこと」ができるように、令和5年度よりフレイル対策のためのプロジェクトを企画しました。
一年間月に1回専門のトレーナーによる運動教室(その際に宿題筋トレを提供)を行い、運動教室前後に測定した体力を比較することで、効果を評価します。 65歳以上の水俣市在住で参加したい方は水俣社協にご連絡ください。

※1 健康寿命:要介護になるまでの期間 ※2 フレイル:加齢により心身が疲れやすく弱った状態

公民館の改修(水俣市)

なお、本業務を行う前には、水俣市社会福祉協議会への委託事業として、これまで下記の取組を実施しました。

※現在、改修事業は行っておりません。

快適に過ごせるための物品の提供
地参地笑のみなまたづくり事業ステッカー

国水研が提供した物品にはステッカーが貼られています。

トイレやスロープ等の改修
  • 和式トイレ→洋式トイレ
  • 玄関(段差)→玄関スロープ