地域の福祉支援の一環として、水俣市とその周辺地域の高齢者を対象に、平成18年から平成24年まで介護予防事業を実施してきました。平成25年度以降は、この介護予防事業が「まちづくり、仲間づくり」の場として地域社会へ根付くことを目指しています。
水俣市社会福祉協議会が実施している「地域リビング」の支援として手工芸教室、出水市社会福祉協議会が実施している「ふれあいいきいきサロン」の支援として手工芸教室及び楽しい健康体操教室、津奈木町社会福祉協議会が実施している「いってみゅう会」の支援として手工芸教室を開催しています。
開催予定日 | 時 間 | 開催地区 |
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4/30(水) | 10:00 | 陳ノ町 |
5/2(金) | 10:00 | 馬場 |
5/8(木) | 13:30 | 3区 |
5/14(水) | 13:30 | 田平 |
5/22(木) | 10:00 | 坂口 |
5/28(水) | 10:00 | 陳ノ町 |
※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。
開催予定日 | 時 間 | 開催地区 |
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4/28(月) | 10:00 | 中尾 |
5/1(木) | 10:00 | 古中尾 |
※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。
開催予定日 | 時 間 | 開催地区 |
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5/20(火) | 13:30 | 浦窪 |
※予定表は随時更新しますが、急な変更の場合はご了承ください。
軽度認知障害(MCI:Mile Cognitive Impairment)とは健常者と認知症の中間の状態のことで、日常生活に支障はないものの、放っておくと数年で認知症に進行してしまいます。MCIの段階で適切な予防や治療を行うことで認知機能の低下を遅らせたり、正常な状態に回復させたりすることができます。
国立水俣病総合研究センターでは、NIRS※を用いて、ものづくり中の脳の血流変化を測定し検証を行いました。その結果、ものづくりを行うことで認知機能に重要な役割を果たしている前頭前野が活性化し、脳のトレーニングになることが分かりました。
※ NIRS(近赤外線を用いて脳活動を評価する方法)
による検証結果
国水研調べ
そこで、「ものづくりで楽しく脳トレ」として手工芸教室を開催し、水俣病被害地域の高齢者の福祉支援として介護予防業務を行っています。多くの方々と一緒に指先を使った楽しいものづくりをすることで認知症予防に役立ちます。
手工芸の様子
手工芸の様子
作品例
出水市では、体力・認知機能の維持を目的に楽しい健康体操教室を行っています。ボールや輪など道具を使った体操を行います。体力維持のほか、認知機能維持にも役立つ内容になっています。
参加された皆様に、今後もより良い地域リビング活動を提供していくためアンケートに協力いただいています。昨年度のアンケート結果を掲載していますのでご覧ください。
参加地区 | 23ヶ所(59回) |
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参加人数 | 581人 |
平均年齢 | 79.8歳 |
性別 | 男性 109人(19%) |
女性 457人(81%) | |
初参加 | 24人 R6年度から参加 |
参加地区 | 9ヶ所(12回) |
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参加人数 | 152人 |
平均年齢 | 79.2歳 |
性別 | 男性 36人(24%) |
女性 116人(76%) | |
初参加 | 16人 R6年度から参加 |
参加地区 | 15ヶ所(37回) |
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参加人数 | 272人 |
平均年齢 | 78.7歳 |
性別 | 男性58人(23%) |
女性197人(77%) | |
初参加 | 49名 R6年度から参加 |
国立水俣病総合研究センターでは、水俣市社会福祉協議会と協力して「みなまた健康寿命延伸プロジェクト」を企画しました!
65歳からフレイルの状態が続くと、7年後には10人中4人が亡くなるという報告があります。フレイルは予防することも回復することも可能です。高齢者の方が5年後、10年後も「やりたいこと」ができるように、令和5年度よりフレイル対策のためのプロジェクトを企画しました。
一年間月に1回専門のトレーナーによる運動教室(その際に宿題筋トレを提供)を行い、運動教室前後に測定した体力を比較することで、効果を評価します。 65歳以上の水俣市在住で参加したい方は水俣社協にご連絡ください。
※1 健康寿命:要介護になるまでの期間 ※2 フレイル:加齢により心身が疲れやすく弱った状態
なお、本業務を行う前には、水俣市社会福祉協議会への委託事業として、これまで下記の取組を実施しました。
※現在、改修事業は行っておりません。
国水研が提供した物品にはステッカーが貼られています。