水銀と水俣湾



Q1: チッソ水俣工場の中で、水銀は何に使われていたのですか?
A1: アセトアルデヒドを作る反応を助ける物質(触媒)として使われていました。

解説
水銀は、アセトアルデヒドをつくる時の触媒として使われていました。製造工程で、水銀があるとアセトアルデヒドがたくさんできるようになります。普通、触媒自体は変化しないのですが、チッソ水俣工場では目的以外の反応(副反応)もおこってメチル水銀ができ、これが排水に混じって海に流れ出ました。



Q2: 今の水俣湾で捕れる魚の水銀濃度はどれくらいですか?
A2: 魚の水銀濃度は安全な値まで下がっています。

解説
かつて水俣湾の魚には数10ppmにも及ぶ高濃度の水銀が蓄積していましたが、熊本県が行った調査では、国が定めた暫定基準(総水銀0.4ppm、メチル水銀0.3ppm)を超える魚はいなくなりました。このため、平成9年(1997)7月、熊本県知事が安全宣言を行い、操業が再開されました。



Q3: しゅんせつと埋立が行なわれる前、水俣湾の海底にはどれくらいの水銀が堆積していたのですか?
A3: 約150トンの水銀が堆積していたと言われています。

解説
チッソ(株)が使用した全水銀量は、380から455トンと推定されており、その半分以上が、湾外に流出したか、あるいは大気中に放出されたと考えられています。また、しゅんせつ・埋立を始めた時に堆積していたヘドロに含まれる水銀のほとんどは無機水銀(硫化水銀)であったと考えられています。



Q4: 水俣湾はどれくらいの広さが埋立てられたのですか?
A4: 58ヘクタールの範囲が埋め立てられました。

解説
熊本県は、水銀ヘドロで汚染された水俣湾で、14年の歳月と485億円(うちチッソ(株)負担306億円)の費用をかけて151万立方メートルのヘドロのしゅんせつと埋立工事を行いました。その結果、58ヘクタールの埋立地ができました。これは福岡ドーム8個分の広さに相当します。



Q5: 水俣湾ではどのような魚が獲れるのですか?
A5: 水俣湾は魚種が多く、ボラ、カサゴ、クロダイ、アジ、タチウオなどが獲れます。

解説
他にもメバル、メジナ、キス、ヒラメ、タコ、イカなどが獲れます。また、サンゴ類も生息しています。ちなみに、平成9年(1997)から毎年11月末に行われている「水俣湾釣り大会」では、クロダイ、ボラ、タイ、コノシロ、キスなどの魚が釣れています。


 


まえへ