H20.6.14(土)国水研30周年一般公開を開催しました。

91名の来館者の方々、ありがとうございました。

「楽しかった」
「前回も来たが、変化もあって楽しかった」
「ビーズアートが楽しかった」
「時間があればもっと体験・見学したかった」
「自分のからだのこともわかったり、いろいろなことを学習できてよかった」
「屋上からの眺めは水俣で1番良いのでは」

6月14日土曜日に、とんとん峠を登った所にある国立水俣病総合研究センターでおこなった国水研30周年の一般公開に、ご来館された方からいただいたご意見です。

楽しく科学にふれあう機会を提供したいという気持ちから国水研一般公開を実施したことが、あたたかく受け入れられ、とても嬉しく思っています。

これからも、水俣地域と身近な研究所として活動していきますので、よろしくお願いします。

それでは、当日の模様をご紹介します。 (当日の会場案内はこちらをクリック


一般公開スタート直後、最初の来館者様。ご来場ありがとうございます。

それでは当日実施した、さまざまな企画を紹介します。

○ 体のいろいろ、自分で計ってみる企画

1.pH実験

    
口の中が酸性かアルカリ性か、調べてみよう。
酸性の酢の中に卵をいれると、卵のからが溶けて、「ぷにぷに」に。歯も卵のからと同じカルシウム。ということは!
食べ物を食べて、口の中が酸性になったらきちんと歯を磨きましょう。

2.毛髪水銀測定

    
髪の毛に含まれている水銀を調べることができます。後の青い機械で燃やして調べました。「平均より高いみたいですけど(不安)」
「魚が好きってことですね。もちろん心配には及びません。魚にはいい栄養がたっぷり含まれていますし、なにより、美味しいですし。これからも魚をたくさん食べて下さいね」

3.血管年齢測定

    
「計っている間はおしゃべり禁止です。正確なデータがでなくなってしまいます。」1分間だまっているのって結構大変ですよね。おつかれさまでした。結果はどうでしょうか。血管年齢はさまざまな条件(ご飯をたべたりとか、水を飲んだりとか、運動した後とか)によって変わってきますので、過度に心配はしないでください。あ、でも、運動はきちんとしたほうがいいですよ。

4.体組成計で健康チェック


測定結果をみながら運動や食事のアドバイス。皆さん健康には気を使ってらっしゃるようで、体内年齢の結果をみて喜ぶ方が多かったようです。

○ 物作りの企画

1.エコバッグ作り

    
新聞紙を使って、バッグを作ります。重いものはむりだけど、ちょっとした贈り物を入れたりするのに大活躍なバッグができました。ポスターなどの丈夫な紙でつくれば、重いものも大丈夫かも。みんなで作って、楽しくエコしてみませんか。

2.ビーズアート作り

    
実際のリハビリテーションでも行っているビーズを使った作品作りです。写真では、ビーズで、四つ葉のクローバーができた模様。願い事はなんでしょうか?

○ 実験企画

放射線測定

    
昨年の身の回りの放射線測定に加えて、今年は遮へい材(アクリル板、鉄板、アルミニウム板、鉛板)を使って、「放射線源からの放射線をどのくらい防ぐことができるか」実験をしていただきました(写真)。みなさん、実験結果は自分で予想したとおりでしたか?予想と違っていても、ワクワクすればそれで良いのです。
ちなみに当然のことながら、実験中の放射線源による被ばく量は、0 Sv(シーベルト)と測定器の検出限界以下でしたので、ご安心ください。

○ How to 企画

介助のコツを知ろう!

    
介助する人もされる人も楽なのが一番!ということで、介助のコツを楽しく勉強しました。介助のコツはまず自分の動きを知ること! 普段何気なく行っているやり方にとっても大切なヒントがたくさんあるんです。参加された方は「なるほど・・・そうね〜」とちょっとしたアハ体験だったみたいです。


○ 勉強企画

顕微鏡体験、ビデオ学習

    
学校にある顕微鏡より、大きく見えます。ダニやアスベスト、名前は聞くけど、肉眼ではみることのできないものを見てみました。また、水銀や水俣のことについてのビデオ学習では、わからないところを研究者に質問。なにごともまずは知ることからですね。

○ 体を動かす企画

ストラックアウト ピッチング&バッティング

    
ボールと的に液体を塗り、その二つがぶつかることで、化学反応がおこり、赤色に変化することを利用したゲームです。2枚目の写真の的をよーく見てみると、赤くなっているのがわかりますが、ちょっと写真が小さすぎるでしょうか。
科学で遊ぶ。とても大事なことだと思います。ちなみに、写真の少年は、ピッチング&バッティングとも的に当てていました。


楽しく科学にふれあう機会を提供することを目的に実施している一般公開。
今回も一定の成果を上げることができました。
ご来所の皆様どうもありがとうございました。
次回もさらに充実した企画をご用意しますので、是非お越しください。