国水研の夏の恒例行事「オープンラボ(一般公開)」を、7月20日(土)に開催しました。国水研の活動や研究を多くの方に知っていただくと共に、化学や生物学の世界を実験や観察などの体験を通して、楽しみながら身近に感じてもらう事を目的としています。
天候にもめぐまれ、254名の来所者で大賑わいとなり、うれしい悲鳴をあげました。未満児から八十代まで幅広い年齢層の方々に来ていただき、それぞれ楽しんでいただいた事と思います。
案内のポスターです。市内各所に掲示すると共に小中学校でも掲示して貰いました。
マイナス200度の液体窒素とマイナス80度のドライアイスを使い、いろんなものを凍らせて、その違いを見ました。写真は体験者の手元を食い入るように見ている様子です。全年齢層で人気がありましたが、高校生以下のグループでおもしろいという感想が多かったようです。
今年初登場の「スライムを作ろう」は、家庭でも簡単に手に入る洗濯のりとホウ砂を使い、カラフルなスライムを作りました。自分で作ったスライムを持ち帰れるのが小学生に大人気で、一人で何回もスライム作りに励んだ子もいました。
土を化学的に処理し、実体顕微鏡で観察しました。土は鉱物結晶から出来ていて、色も形も様々で、さながら宝石箱のようでした。大人も子供も驚きの歓声をあげて、見入っていました。
革のストラップを作るコーナー、カラフルなアイロンビーズでキーホルダーを作るコーナーを企画しました。どちらも行列で順番待ちができるほどの人気で、子供も大人も熱心に作品作りに取り組んでいました。
ものづくりを違った視点から見て、ものづくりでストレスがどのように変化するかを測定しました。ストレスの指標となる唾液アミラーゼをものづくりの前後に測定して、その違いを実感して貰いました。ものづくりをするとストレスが減る??
ヒトデ、ナマコ,カニなどに直接触れる「タッチプール」、様々な生きものをグループ毎に展示する「水槽コーナー」、小形の生きものを拡大して観察する「マイクロスコープコーナー」、水俣湾の生きものを紹介する「図鑑、資料コーナー」を設けました。当日は、大人も子供も、直接触ったり、拡大したり、水槽にいる珍しい生きものを眺めたり、それぞれ楽しんでいただきました。
普段国水研はどんなことをやっているのかをポスターと解説で紹介しました。水俣における調査や患者さんへの対応、海外での水銀に関する調査などの説明をおこないました。
水銀ってどんなものかを紹介するコーナーです。自分の毛髪の水銀を測り、水銀の値が魚を食べる量と関係があることなど、水銀のことを知る良い機会になったとの感想をいただきました。
当日は猛暑で屋上に上られる方は、多くはなかったのですが、日傘を差して、ゆっくり見学される方もいました。国水研から望む八代海は遠くまで見渡せ、絶景でした。
「クイズラリー」も開催し、各企画にあるクイズに挑戦し、全問正解者に記念品をプレゼントしました。グループ・エコさんによるカレーの販売があり、大変好評でした。
最後にアンケート結果の一部を紹介します。来場者の約半数の方にご回答いただきました。年齢別入場者、参加して良かった企画、参加回数のグラフです。
アンケートでは、「楽しかった」「勉強になった」「また来たい」などのありがたいお言葉が多数で、うれしくなりました。初めての来場者が70%近くですが、3回以上の参加者も多数おられました。