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NIMDフォーラム2010
−水環境中における水銀の循環とその化学変化−
国立水俣病総合研究センター(国水研(NIMD))では、毎年、国内外の専門家を招へいして、水銀研究のフォーラムを開催しています。
今年は、水環境中におけるメチル水銀の循環について国内外の研究者が最新の研究成果を紹介し、新聞やニュースなどに大きく取り上げられました。
また去年同様に日英の同時通訳を入れ、延べ約100名のお客様に足を運んで頂きました。
ご講演いただいた先生方、そしてご参会いただいた皆様、どうもありがとうございました。
水俣市及び出水市の施設を回り、水俣周辺を知ってもらおうと企画したスタディビジットでは海外の研究者さんに大変好評でした。
プログラム概要
2月3日(水)スタディビジット
AM11:40-12:40 出水市鶴観察センター見学・昼食
PM13:30-14:30 チッソ見学
PM14:30-16:00 水俣病関連地見学(百間排水溝→水俣病資料館)
2月4日(木)〜2月5日(金)フォーラム
開 会
2月4日 NIMDフォーラム2010 1日目
9:30 国水研所長 岡本浩二 挨拶
9:40 セッションA 水銀汚染の環境影響(〜事例報告を中心に〜)
座長 David Kocman(スロベニア/Josef Stefan Institute)
夛田彰秀(長崎大学)
- 小規模金鉱山からの水銀拡散について:インドネシア・スラウェシ島北部タラワア川流域調査/Markus.T.Lasut(インドネシア/Samratulangi
University)
- 韓国における底質、淡水魚および人の血液における水銀・メチル水銀の分布/Young-Hee Kim(大韓民国/National Institute
of Environment)
- 仏領ギアナ・マロニ上部地区における人および環境に対する水銀ばく露に関する研究(2004年から2009年)/Jean-Pierre Harvard(フランス/Solidarite)
13:10 セッションB 水銀汚染の環境影響(環境中における水銀動態とそのメカニズム)
座長 Jean-Pierre Harvard(フランス/Solidarite)
矢野真一郎(九州大学)
- 水俣湾底質中における水銀の三次元分布と底質直上水中水銀の化学形態別分析/冨安卓滋(鹿児島大学)
- 水俣湾における海水特性および水銀濃度の季節変動/松山明人(国水研)
- 水俣湾における水銀濃度変化と水質動態に関する現地観測/夛田彰秀(長崎大学)
- 水俣湾における総水銀およびメチル水銀の湿性沈着量/丸本幸治(国水研)
2月5日NIMDフォーラム2010 2日目
9:00 セッションC 環境中の水銀の循環について
座長 Markus.T.Lasut(インドネシア/Samratulangi University) 冨安卓滋(鹿児島大学)
- ミシシッピ川上流域および河川群における水銀、メチル水銀の輸送とその源について/Steven J. Balogh(米国/Metropolitan
Council Environmental Services)
- スロベニア国・イドリア水銀鉱山地域における水環境中の水銀の挙動/David Kocman(スロベニア/Josef Stefan Institute)
- 水俣湾における水銀動態の理解のための数値モデルの開発について/矢野真一郎(九州大学)
- 水俣湾の潮間帯における水銀分布について/保田叔昭(国水研)
12:00 NIMDForum2010全体総括 Steven J. Balogh(米国/首都圏協議会環境事業部(ミネソタ州セントポール市))
12:15 閉会挨拶:保田叔昭/国水研
2011年1月にもNIMDフォーラム2011を予定しておりますので是非ご参加下さい。
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