NIMDフォーラム2011


場  所:国立水俣病情報センター(水俣市明神町55-10)
期  間:平成23年1月27日(木)、28日(金)
資  料: プログラム、アブストラクト[PDF 408KB]
       Brief Summary[PDF 777KB]
      Proceedings of NIMD Forum 2011 [英語版] [PDF 973KB]
      ※下線をクリックするとご覧になれます。

NIMDフォーラム概要
 国水研は、1997年以降、国内外の専門家を招へいして国水研の研究者との研究発表及び意見交換を行う国際フォーラムとして、NIMDフォーラムを開催しています。今年度のテーマは「メチル水銀の毒性について(Methylmercury Toxicity: Up-to-date Research on Mechanisms, Toxicology and Pathology)」、6つのセッションに分かれて国内外15名の研究者が発表しました。また、外国人の研究者に水俣病を始めとする水俣の歴史・文化を学んでもらうために、NIMDフォーラム前の25日にスタディービジットを企画開催しました。

フォーラムの様子
 フォーラムは27日(午前、午後)、28日(午前)に開催され、延べ約100名が参加しました。
 各研究者が35分の時間でメチル水銀毒性に関係する研究成果を発表しました。発表後に質問タイムが設けられ、所内外の研究者から質問が飛び交って、活発なフォーラムとなりました。また、28日の朝刊(3紙)に、前日のフォーラムの記事が掲載され、フォーラムに対する注目度の高さが窺えました。

フォーラム会場(1) フォーラム会場(2)
フォーラム会場(3) フォーラム会場(4)
フォーラム会場(5) 集合写真

スタディービジット
 スタディービジットには、アメリカ、フランス、スウェーデンから7名の海外研究者及び2名の国内研究者が参加しました。チッソ工場、村丸ごと博物館、水俣病資料館、水俣病情報センター、親水護岸、百間排水口の順で見学を行いました。普段、水俣病の原因となったメチル水銀毒性のメカニズムを研究している研究者であっても、水俣を訪れることは初めてという方がほとんどで、大変喜んでおられました。実際の見学では、どの研究者も集中して話を聞かれ、意欲的に質問をされて、有意義なスタディービジットとなりました。

チッソ工場の概要説明 村丸ごと博物館 頭石の説明
水俣病資料館 見学 水俣病情報センター 見学

国内外から参加された研究者の感想
  • I had a wonderful time in Minamata. I have always wanted to visit having seen pictures and followed the literature on the patients. But of course, reading about it and being in this place where the first major MeHg poisoning was first recognized is very different. I have learned a lot from the meeting and am delighted to have had a chance to talk about our research and hear about the research by others.
  • I left Minamata recognizing that a place that was associated with a tragedy is now a beacon of hope and an example to other communities in Japan and Globally. The noble people of Minamata have proven how one can learn from a disaster and assure that it never happens again.
  • It was a very interesting meeting and the visit gave us the opportunity to learn more about Minamata and the ongoing research in your institute.
  • 研究だけでなく、チッソ水俣工場の見学や外国人研究者との交流も刺激的で楽しめました。