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国際水銀会議2009


        期 間:平成21年6月8日〜12日
        場 所:中国・貴州省貴陽

 6月8日〜6月12日の日程で、中国貴州省貴陽の中国貴州人民大会堂で国際水銀会議(地球環境汚染物質としての水銀国際会議)2009が開催されました。国際水銀会議は、水銀問題に関する幅広い分野の研究者が一同に会し、最新の研究成果を発表する世界最大規模の国際学術会議です。
 本会議において、国水研はメイン会場2日目午前中のセッション「魚摂食によるメチル水銀暴露とn-3系多価不飽和脂肪酸摂取」を主催しました。また、国水研の研究者8名がそれぞれの専門分野のセッションで発表を行いました。国水研主催セッションや安武章室長の発表は熊本日日新聞で大きく報道されたほか、展示ブースで活躍する劉主任研究員の活動についてはNHK国際放送がとりあげました。
 会期中は、会場内にブースコーナーが設置されました。展示ブースのうち、最大ブースで、国水研の活動を紹介し、毛髪水銀を測定、さらに、熊本県と水俣市の紹介展示を行いました。
 それでは、会議の様子を紹介いたします。


☆会議場
会議オープニング、約500名が参加
会場となった中国貴州人民大会堂は完成したばかり


☆国水研ブース
 国水研の出展ブースはメインホール前に展開し、会議参加者のうち多くの人で賑わい、他のブース出展者も見に来るほどでした。

☆国水研ブースでの毛髪水銀測定
 国水研のブースでは、その場で毛髪水銀を測定しました。会議の参加者の4割近くに上る216名の来訪者の毛髪水銀を測定しました。水銀研究者でも、自分の毛髪測定は初めて、という方がほとんどで高い関心を集めました。
毛髪を採取し その場で測定 結果も毎日更新して掲示
 結果はその日のうちに更新して公表しました。参加者は自分の値がグラフのどの位置にあるのか、確認し合っていました。国際会議だけあって、世界各地からの参加があり、日本人と韓国人以外はほとんど1ppm以下という結果でした。世界中の人々のなかで、魚介類を日常食べている割合がいかに低いのか、実感するような結果となりました。

○国水研主催のセッション「魚摂食によるメチル水銀暴露とn-3系多価不飽和脂肪酸摂取」
 坂本部長(国水研)とLaurie Chan博士(カナダ)が共同議長を務め、世界各地(中国、カナダ、米国、ベルギー、日本)から8人のシンポジストが講演するセッションを行いました。関心の高いテーマで、会場はほぼ満員、一部立ち見もでるほどの盛況ぶりでした。