第16回健康セミナー開催報告
と き 2009年3月28日
講 師 熊本県健康福祉部高齢者支援総室副総室長
江口 満先生
テーマ 介護は予防できる!
3月28日土曜日、水俣病情報センターで第16回の健康セミナーを開催しました。今回のセミナーは、2部構成で実施しました。
第一部は、本セミナーに先立つ27日の夕方、水俣市や津奈木町で介護福祉に携わっている方に集まっていただき、講師の江口先生と、今後改正が予定される介護保険制度に関する議論を行いました。直接介護福祉に携わっている方々とあって、活発な議論が展開されました。
第二部では、一般の方を対象とし、平成18年に改正された新しい介護保険制度について分かりやすくご講演いただきました。
ご講演内容の一部をご紹介します。
平成12年度から介護保険制度がスタートし、要介護認定を受ける方が増加しました。その中でも要介護度が軽い方が大幅に増加し、認定者の半数を占める状況になりました。要介護度が軽い方は、転倒・骨折、関節疾患などにより徐々に生活機能が低下していく「生活不活発病」の状態にある方や、その可能性の高い方が多いのが特徴です。このような要介護度が軽い方は、適切なサービスの利用によって「状態の維持・改善」が期待されます。
このため、要介護度が軽い方(要支援の方)に対して適切な介護保険のサービスを提供するとともに、要支援状態になる前からの介護予防に市町村が取り組むことができるよう、平成18年度から介護保険制度が改正されました。新しい仕組みは、できる限り要支援・要介護状態にならない、あるいは、重度化しないよう「介護予防」を重視したシステムの確立を目指すものです。
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今回も、水俣市を中心に、周辺市町の方々も足を運んでくださいました。
年齢層は、60歳以上の方がおよそ8割をしめていました。
セミナー終了後のアンケートにご記入いただいたご意見の一部をご紹介します。
【今回の健康セミナーは】
- 話が分かりやすく、日常生活に活かしたいと思いました。参加して良かったです。自分の健康と若さのために口腔機能ケアーを今日から実行!したいと思います。
- 介護予防について、今までで一番よく分かりました。老人教室で前に聞いていたのですが、もう一度、実行してみます。
- 非常に分かりやすい話でためになりました。認知症サポーターについて非常に興味を持ちました。
【今後、取り上げてほしいテーマは】
- 水俣市の介護施設について
- メタボ解消のための料理、栄養について
- スポーツのルールについて(スポーツ観戦による効能)
【国水研・情報センターの活動について】
- 介護予防の為の体操、音楽を入れたDVD・VTRなどを作ってもらいたい。
- 住民との密接な結びつきが欲しい。国水研の一般公開など、見学の機会を多くお願いしたい。
ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
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