ロコモ予防の効果的な動きを 実演される宮地先生
当日行なわれた体内脂肪の測定の様子。測定結果では、体内年齢や基礎代謝量も分かります。
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メタボリックシンドローム・ロコモティブシンドロームとは?
メタボ(メタボリックシンドローム)とは内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をいいます。内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです。しかも、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急速に進行します。
ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、運動器の障害による要介護の状態や、要介護リスクの高い状態を示しています。つまり、足腰の骨、関節、筋力の劣化が歩行困難をもたらす運動器症候群のことをいいます。
症状は?
メタボリックシンドロームでは虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の危険度が、正常な人に比べ高くなります。内臓脂肪蓄積の結果、尿酸の産生が過剰となり、高尿酸血症が約70%に認められます。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)も高率に発症し、放置すると2割が肝硬変に進展するといわれています。
ロコモティブシンドロームでは、ます関節軟骨の変性が起こると、 関節の痛みが起こったり、関節の動きが悪くなったりします。 そして関節が変形してくるといったことも起こります。これが変形性関節症です。こうなると、どうしてもその関節を十分使わないことになり、その関節の周りの筋肉の力が低下してくることになります。筋力が低下すると、筋肉による関節を安定化させる作用、衝撃を和らげる作用が減ることになり、関節軟骨の変性が進むといった悪循環に陥ります。椎間板の変性は、腰の痛みや、背骨の動きの制限や、背骨の変形の原因となります。これが変形性脊椎症です。ロコモティブシンドロームでは、このようにして椎間板や軟骨の変性、筋力や神経活動の低下、骨の骨粗しょう症に関係する兆候や症状が、単独あるいは複合してみられるのです。
したがって、ロコモティブシンドロームの主な症状は、 痛み・変形・関節の動きの制限・筋力低下・バランス能力の低下などが上げられます。 それががいずれも歩行の困難に結びついてきます。
予防法・改善法
- 片足で立ち、床に着かない程度に片足を上げてその姿勢のまま1分間保ちます。左右交互に行なうとより効果的です。
- 背筋を伸ばし、肩幅よりも少し足を開き椅子に腰掛けるような気持ちで、お尻をゆっくりと下ろします。つまりスクワットの動きを行うとよいでしょう。
- 適度なジョギングやエクササイズを行う。ジョギングやエクササイズがきつい場合はウォーキング等で歩数を増やすことから始めましょう。
最後に先生からメタボの改善やロコモの予防にはそれぞれのライフスタイルに応じた対応をすることや心身ともに健康でいることが大切です。との御助言をいただきました。
また、当日は身長・体重・体内脂肪・体内年齢や血圧の測定を実施いたしました。
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