NIMDの活動

一般公開(オープンラボ)

令和元年 国立水俣病総合研究センター 一般公開(オープンラボ)のご報告

開催日
令和元年7月27日(土)
会場
国立水俣病総合研究センター

2019年(令和元年)7月27日(土)に国立水俣病総合研究センター(国水研)の一般公開を開催いたしました。猛暑の中、水俣市や周辺の市町村から460名の方々にお越しいただきました。誠にありがとうございました。子供向けの楽しく科学を学べる体験型の企画やリハビリ体験、地球環境問題に関する企画、国水研の研究紹介など、子供から大人まで楽しんでいただける企画を準備し、ご来場者の皆さまにもご満足いただけたものと思います。一般公開は毎年この時期に行っておりますので、ぜひお誘いあわせの上、一度お越しいただければ幸いです。

物づくり体験と健康チェック

物忘れの予防に役立つ物づくり体験として、革細工とレジン小物を作っていただきました。また、健康チェックとして体組成や、年をとるにつれて気になる物忘れの状態をチェックしていただくとともに生活指導を行い、革細工やレジンのような手工芸が物忘れの予防につながることを説明しました。老若男女問わず、楽しみながら健康に関心を持っていただくきっかけとなりました。

かみの毛の水銀測定

今年も希望者に対して、「かみの毛に含まれる水銀」が魚介類を食べることによって摂取しているメチル水銀のばく露の指標となること等を説明した後、かみの毛を採取しました。家族連れやご年配の夫婦など100名を超える多くの方々にご参加いただきました。

ちりめんモンスターを探せ

今年も海の生態系を支える小さな生き物の存在を知ってもらうため、ちりめん漁獲物に含まれる小動物(チリモン)探しを企画しましたが、昨年同様大盛況でした。今年はお気に入りのチリモンをマテガイやアサリなどの貝殻に入れてレジン標本を作成し、記念に持って帰ってもらいました。

シャボン玉の化学

石鹸を水に溶かした後に一工夫。割れにくいシャボン玉を手に取ってみたり、シャボン玉で大きなチューブを作ってその中に入ってもらったり、普段ではあまり体験できない事を体験してもらいました。子供も大人も大はしゃぎ。身の回りにある表面張力がとっても関係していて、面白いことを知ってもらいました。

いろのかわるふしぎなジュース

「化学変化の視覚体験」をテーマに、植物色素が酸性・アルカリ性で示す色変化を実験していただきました。紫→青→赤への劇的な変化に皆さん興味津々。フルーツをトッピングしておいしく飲んだら、白衣を着て小さな博士となった子供たちがこの企画のオリジナルキャラと記念撮影。知的好奇心を刺激し、楽しい思い出作りを演出しました。

地球って大丈夫?

ここでは、海洋プラスチック、温暖化、グローバルな水銀汚染などの環境問題や、手回し発電による発電量と家電の消費電力を比べてエネルギーの大切さを学びました。普段研究者しか見ない劇的な環境変化の写真で見ることで、環境保全と持続可能な社会構築のためのエコライフに関する意識を高めました。

選挙ポスターを作ってみよう!

地域政策研究室から、小学校の社会科学習を意識した初企画でした。地方議会選挙、参議院選挙の直後ということで、模擬選挙ポスターを自分の顔写真とオリジナルの公約で作ってもらいました。子ども向けに選挙の仕組みをわかりやすく解説したパネルを展示し、夏休みの自由研究にも活かせるよう工夫しました。