令和5年11月18日(土)~19日(日)の2日間にかけて、NIMDフォーラム2023を水俣病情報センター講堂において開催しました。このフォーラムは完全な対面形式で行われ、約70名の方にご出席いただきました。フォーラムでは、水俣条約の有効性評価を行う上で重要な位置付けとなっている大気、生物、ヒトの水銀モニタリングに関し、大気分野と生物分野のモニタリングガイダンスの草案を作成した2名の研究者による基調講演が行われました。また、それ以外にアメリカ、アジア、台湾、韓国、日本の環境中水銀モニタリングにおいて中心的な役割を担う研究者にも講演をしていただきました。さらに、高校生や高専生にも自分たちの研究内容を発表してもらいました。これらの講演の後に、総合討論も行われ、水俣条約の有効性評価に資する長期間のモニタリングデータを得るための持続可能なモニタリング活動の実現に向けた課題について議論しました。
国際的なモニタリングネットワークのプロジェクトマネージャーや研究者、学生など、それぞれの立場からのプロジェクトや研究についての発表が行われ、環境モニタリングという分野にはあるが、立ち位置の違う関係者が情報交換を行う貴重な場を提供できたと思われる。これにより、先端研究やモニタリングのネットワーク化、シチズンサイエンスなどの活動が一貫したものであることを参加者が再認識し、今後の研究やモニタリングの活動の展開を考えるための一助となったと考えられる。
講演内容等の詳細は以下の講演要旨集をご覧ください。
○過去のNIMDフォーラム